セリフを作る前に、マジックのテーマをひとつ決めること。


(オリジナルの)マジックを、
オリジナルのセリフで演じたい場合、
まずその『マジックのテーマをひとつ決める』必要があります。



なぜかというと、
一貫性のないマジックやセリフは伝わりにくく、
楽しんでもらえなくなるからです。


マジックを長くやっていると、
複雑なことをやっても(言っても)、
それを(一般の)お客さんも理解してくれるものだと思ってしまいます。


でも、映画を見て、

「あのシーンのあのセリフにはどんな意味が込められていたんだろう?」

と振り返った時、
映画に関して素人の僕たちに、
その本質は分からなかったりします。


場合によってはストーリーそのものさえ
理解しきれなかったりします。



マジックだって同じことです。


一般のお客さんは、
純粋にマジックを見ていますから、


・テクニックがすごいとか
・クラシックフォースがうまいとか
・古典を上手にアレンジしてるとか

そんなことは分からんのです。
伝わらないのです。



こちらの伝えたいことってのは、
100%そのまま伝わるわけではありません。


だから、なるべくシンプルに分かってもらいやすくするため、
事前に『テーマをひとつに決めておく』のです。




例えば、
僕が好きな「ワンコインルーティンからのコインアンダーウォッチ」や、
「カードが何度も口にくわえられてしまうカードトゥマウス」なら…


前者は、
『コインがあちこち(マジシャンの手、お客さんの肩や手、腕時計…)から出てくるマジック』
といったテーマですし、


後者なら、
『サインカードがなぜか口にくわえられてしまい、マジックがうまく進められない(おもしろさ)』
というテーマに僕は設定しています。


セリフ(≒動作)を作っていく時、
全ての基準をそのテーマに合わせるのです。




「こんなセリフ付けてみようかな?」
「ここでちょっと展開を変えてみたらウケるかな?」

などと迷った時、
『テーマに合致しているか?』
を基準に判断します。


すると…

あなたは全ての言葉や展開を、
『ひとつのテーマ』によって構成することになります。



そこには「一貫性」があり、「まとまり」があり、
素敵な「世界観」になるわけです。




より多くの現象を詰め込むのがいいマジックではありません。
よりレベルの高いテクニックで構成するマジックが、ウケるわけではありません。


(一般の)お客さんにちゃんと伝わり、
楽しんでもらえるマジックが魅力的なマジックです。




ちなみに僕がこういった記事を書く時もまた、
テーマをひとつに決めてその範囲の中で収まるような言葉を選んでいます。


そうすると理解してもらいやすくなるからです。


ね?笑


マジックプロデューサー Matty (マティー)