タネ以上のメッセージがそこにあるか


『タネをあかしてはいけない』


サーストンの三原則のひとつです。


が、


情報化が進んでいる現代において、
この原則はもはや
無意味になったと思います。


※僕はタネあかしを
  推奨しているわけではありません。


「タネあかしは絶対にダメ」

と言っているマジシャンの多くは、
ほんとは怖いんだと思います。



「秘密がお客さんに知られてしまったら
  俺に残る価値はない」

と思って。


自分にとって最も価値のあるもの
(秘密)が知られるということは、

マジックをやる機会を
奪われてしまうことだと錯覚しているから。




まだ納得できない話かもしれませんが、
ちょっと映画を例にしましょうか。


僕は『タイタニック』とか、
『ショーシャンクの空に』、
『魔女の宅急便』あたりが好きなんですが、

これらは何回も同じ物語を見ました。


(魔女の宅急便は小さい頃、
  姉に見させられただけですけど)


映画の展開やオチはもう分かってるんです。



どこでどんなセリフがあって、
どう事件が起こるかとか、
分かってるんです。


でも、


あの世界、あの人、あのメッセージに
触れたくなった時、また見ちゃうんですね。




お笑い芸人さんのネタなんかもそうです。


中川家の『地方の中小企業のCM』という
モノマネがあるんですが、

これが僕好きで、
最近YouTubeで発見して
また見ちゃいました。


いいですか?


展開やオチは分かっているんですよ。



それでも、あの空気感に触れたくて
また見たわけです。




さて、

僕の言いたいことが
そろそろ分かってきたと思います。


マジックには秘密(タネ)があります。


それが知られてしまったら、
お客さんはもうあなたのマジックや、
あなたに興味が
なくなってしまうんでしょうか?




興味がなくなってしまう可能性はあります。


それはあなたに魅力がない場合です。


あなたの「マジックに」ではなく、
あなたの「メッセージに」です。



あなたがマジックに吹き込む「物語」、
なぜマジシャンを
やっているのかという「想い」、
あなたの「世界観」。


お客さんは「分からないこと」を
楽しむわけじゃないんです。



タネ以上のもの、
つまりあなたがつくる
「空気」に触れたくて、
お客さんはあなたのもとに
やってきてくれるのです。


あなたにも、
そんな映画やマジックがあるでしょう?



クリスマスパーティーの帰り道、
折れたバラが落っこちていたので、
連れて帰ってきました✿


お花もタネじゃなくてどう咲くか、
どう飾るか、誰にプレゼントするか
に意味がありますよね?


マジックプロデューサー Matty (マティー)