インディーズ感



メジャーデビューして
有名になってしまったアーティストでも、

「“インディーズの頃からデビューしたて”
  の音楽がよかったな」

と思うアーティストがいます。


その頃の音楽には、
言葉にしてないまでも、

「クソ野郎が」「今に見てろよ」
「俺はこんなもんじゃねぇんだから」

そんなエネルギーを感じられるからです。


それが、
僕の中にもあるであろう
それを刺激するからです。




でも音楽の活動を続けていく中で、

「俺って、ちゃんと認められてるじゃん」

ってどこかで気付き、
その瞬間から、汚いエネルギーが
抜けていくんだと思います。


そうすると言葉がきれいになり、
音色が美しくなり、
綺麗な音楽になる。


それは確かに綺麗だけれど、
でも心の奥底に眠ってる僕の
きったないエネルギーを
呼び覚ましはしない。




それはごく自然なことなんだと思います。


いつまでも反抗期丸出しの
中学生や高校生っていないように。


いつまでも
親を嫌ってる大人がいないように。




神経質なマジック



僕がマジックをやってる数年前の映像を、
ひょんなきっかけで先日もらって、
過去の自分を振り返ってました。


小学生の頃好きだった女の子に
今は興味がないみたいに、

マジックも、
その瞬間創り上げてやるけれど、
今はもういいってものがあります。




映像の中の僕は、
とても神経質に丁寧にやっていました。


シルク(ハンカチ)のなびかせ方とか、
手や指の示し方、
首の微妙な角度とか…。


その神経質さは、

「俺を認めてくれ」
「俺はここにいるぜ」

っていう、
インディーズバンドのような気持ちから
生まれていたんだと思えます。




マジックに
神経質だったのはいいことだけど、

その頃人としても(今より)
神経質だったはずです。


すごくギスギスしてて、
付き合いにくくて、
本当の姿を見せなくて。


今の僕のマジックから放たれる
エネルギーって、
当時のものとは変わってると思います。


どっちがいいってことはないんですが。




インディーズ的なエネルギーって好きです。


その裏側は不安定だったり、
空っぽだったり、
寂しかったりするのかもしれないけど。


それが満たされてしまった時には、
生み出されない作品なのかもしれないけど。




汚いエネルギーの時には
汚いエネルギーを、

綺麗なエネルギーの時には
綺麗なエネルギーを、

形にできたら
いいんじゃないかなって思います。




インディーズ感



よく思うんですけどね、
今から3年後でも1年後でも5年後でも、

「今やってること」
を振り返ったら、

「よくあんなことやってたな」
って思えると思うんですよね。


未来の自分から見たら、
「今の自分」って
常にインディーズだと思います。


「俺はこんなもんじゃねぇ」
って思ってる。


だから、
今目の前で取り組んでいる些細なことを、
一生懸命やること。


そこに、インディーズ的な
エネルギーが吹き込まれるって思います。




いつになく抽象的な記事ですが、
これで終わりたいと思います。


マジックプロデューサー Matty (マティー)