嫌いな人はスルーでOK



マジックショーの中で、
お客さんに道具を触ってもらうことがあります。

(カード、コイン、フォーク…など)


僕がクロースアップマジックで使っているものは、
仕掛けのないものがほとんどなので、

“タネに関して言えば”、
触られても調べられても問題なかったりします。


でも最近は、

状況や相手によって、
道具を触られること(調べられること)を断るようにしています。




【マナーの悪い人】



とにかくタネを見破りたい、
マジシャンの邪魔をしたい(それによって自分のすごさを示したい)、

というムードを壊しちゃうお客さんの場合、
マナーを欠いてますから
— というより僕は嫌いなので —
スルー(≒無視)するようになりました。


こういう方って、
適切に時間をかけてコミュニケーションをとってあげる(セラピーしてあげる♡)とおとなしくなるんですけど、

なんかそれすら面倒だなって最近は思うようになったのでスルーです。




【カードの形が崩れる】



元プロ野球選手の新庄さんが初めてメジャーリーグへ行った時、
勝手に彼のグローブに手を入れたチームメイトとけんかした。

というエピソードを昔(僕が野球少年だった頃)聞いたことがあります。


グローブというのは、
他人が手を入れると本人にとって最適な形が崩れてしまうものなのです。
(僕も中学の時経験してます)

最高のプレーができなくなってしまうということ。


実はカードにも形があります。


たとえ相手がマジシャンであっても、
他人にカードを触らせるとコンディションが変わります。


こういった事情は一般の方には理解しにくいかもしれませんが、
そういうわけもあって、
必要以上にお客さんにカードを触らせるのをやめることにしました。


最高のパフォーマンスを発揮するためです。




【空気感を保つ】



マジックショーがひと通り終わった後、
僕のポケットにはカードやフォークが入っていたりします。


「さっきのフォーク触ってもいいですか?」

とショーの後で僕に歩み寄ってきて、
道具を触ってみたい(あるいはタネを探りたい)という方もいます。


その気持ちはとても分かります。


こういった時も、
最近はそのニーズに(あまり)応えないようになりました。


何よりショーやパーティーの空気感(他の参加者の気分)を壊さないためです。


ショーの後で道具を渡した場合、
そこでほぼ確実にタネの推理が始まります。


これによってその場がより盛り上がった、
という経験は僕にはないように思います。


盛り上がらなくてもいいのかもしれませんが、
その議論によって、

(議論に興味のない)

他のお客さんが退屈そうにしてしまうのが僕は嫌なので、

こういったシチュエーションで道具を不必要に渡すこともやめました。


たまに、

僕の道具を受け取って下手くそなマジックを披露し出しちゃうおじさんとかいますけど、
あれも場の空気が変になっちゃう
(なんなら僕のオヤジギャグよりスベる)ので、
未然に防ぐようになりました。


これもお客さんを守るため。


そのおっさんを守るわけではなく、

他のお客さんの心地よさを守るためです。



当然こういうおっさんはスルーです!
きも(ら)いです。




ディズニーランドにも、
「ここから先は立ち入り禁止」
という区域があるはずです、

楽しさや夢を保証するため。



僕もそうしようと思うようになりました。




以前の僕は、
お客さんに(クライアントに)媚びていたのだと思います。


嫌われないように、

トラブルにならないように、

機嫌を悪くされないように、

捨てられないように…  と。


でも!

そんなことして一番不快感が残っていたのは

自分自身

でした。


何より自分の機嫌をよくして、
それによって最高のコンディションでマジックができるように、

嫌なことはやだと断るようになりました。



Photo:Ro-j Chang


これを読んだかよわい女の子が、
「よし、わたしも嫌なことはイヤってちゃんと言おう!」
って決意してもらえて、勇気になったら嬉しいです。

(なにそれ?)


聞いてください。


マジックアーティスト Matty








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