アーティストは夢物語を生きるだけでいい


(わけあってちょっと長くなります)


なんで僕が、マジシャンの僕がそんなアーティストのための内容のブログを書くか、

それは僕自身が、エンターテイメントが好きだからです。


でも、条件があって、本気のアーティストに限ります。

本気でやってるアーティストは、与える力が違うから。 

下手くそだったとしても感情がこもると、強烈なメッセージとして伝わるから。

もちろん芸は上手い方がいい。

そんなアーティストが増えたら、もっと素敵な社会になるに違いない。

人が日常で感動するのは、エンターテイメントじゃありませんか?

僕もマジシャンとして、その1人だと思っています。




マジシャンとして、いろんな場所に足を運びました。
その中でショックだったことの一つ、

『Mattyさん、普段は何(の仕事)されているんですか?

という言葉。

『マジシャン一本です。本業です。』


日本はまだまだ、アーティストとして生活するなんてのがそもそも認知されてない。

しかも、本気でやってて、腕がいい
— 歌がうまいとか、ピアノがうまい、ダンスがうまい — からといって、
お金になるわけではない、残念ながら。

そして、そういうとこにお金を払う文化があまりないし、
むしろ下手くそだけど、有名なアーティストなんてのも多い(苦笑)


だから、ホンモノのアーティストには売れて、それだけで生活して、
アーティストの地位を確立してほしい。 

僕はそう想う、未来のアーティストのためにも。




話は逸れて、かつて僕は芸能人の『小栗●さん』に似ている、
とよく言われた時期がある。

そして、アーティストの芸術性をよくわからない人が、つまらないアドバイスをくれた、

『Mattyくんは、小栗●に似てるから、それでマジックやればいいんだよ』 


 あ ほ か 。




僕はそういうのがアーティストだと想ってない。

アーティストってのはみんなそれぞれに、プライドがあって、
それぞれの信じるパフォーマンスをやっている。

だから美しい。感動がある。そういうアーティストが増えてほしい。
つまらない芸をしたいんじゃない。




さて、タイトルの通り、
『売れてないアーティストは●●●を魅せろ』
ということで、●●●には何が入ると思います?

せっかくだから、アーティストのあなたもぜひ考えて♪




僕なりの答えは…


『可能性』または『将来性』です。

売れてないアーティストは●●●を魅せろ。

『売れてないアーティストは可能性・将来性を魅せろ』
ということになります。




僕がマジシャンとして、全然お金になってなかった頃、どうしたら売れるのか、
お客さんに喜んでもらえるのか、ファンになってもらえるのか、マジで考えました。

今も考えてますがね。


そうそう僕は中学生の時、ぼんやりとプロマジシャンに憧れたわけです。
当時テレビで有名になりつつあった、マジシャンのセロさんを見て、です。

セロさんがテレビでマジックをやっていなかったら、あなたが今、
このブログを読んでいることさえ、なかったのかもしれませんね♪

きっかけは本当に小さなことだったわけです。
小さなきっかけが人の人生を変えるのだからすごいですよね。





そして、先日、横浜のパーティーでマジックをしたときに、嬉しい出来事がありました。

パーティーには親子連れの方もいて、そこに小学生がいたのです。

僕には、マジックショーの中でお客さんの将来の夢を尋ねるマジックがあります。

そこでも、小学生の男の子に向かって
『将来の夢は何ですか?』。


すると、、、

男の子、『マジシャン!』

びっくりしました、僕が。


男の子のお母さんが付け足すように言いました。

『マジックが好きで、テレビなんかでも良く見てるんですよ~』

僕のマジックを真剣な眼差しで見てくれた。嬉しかった。

僕がマジックの道具を片付けるときも、僕に興味を示していた。

帰り際、たまたまその日持っていたマジックの道具、これを男の子にあげた。

普段はマジック教室とかで、大人の方を相手に、
お金を払ってもらって渡しているマジックの道具。男の子にただであげた。




彼がもしも、もしも、将来プロマジシャンになったら、きっと言うでしょう。

『僕は、小学生の時、お母さんと横浜のパーティーに行きました。
その時、プロのマジシャンのマジックを初めて生で見ました。
その時から、プロのマジシャンになることに憧れました。
そして、今、僕はあの時プロマジシャンに魅せてもらったように、こうしてプロになりました。』


もちろん、現実は簡単なことばっかりじゃない。
だからその少年が、プロマジシャンになるかどうかなんて分からない。

でも、もしも本当にプロマジシャンを志すんだったら、
僕がマジックの道具をプレゼントしたことは大きな出来事になる。

『昔、プロマジシャンのMattyさんに生でマジックを魅せてもらって…』

そういう僕の打算ではなくて、少年の未来に手助けしたかっただけ。
僕もかつて、プロマジシャンに憧れた人として、夢を描いた人として。




さて、アーティストとしてのあなたは気付きましたか??

僕がマジックの道具をプレゼントした彼は、売れてもないし、ブランドもないし、
マジシャンでもない、金も持ってない。

僕の打算でも何でもなく、僕はマジックの道具をプレゼントした。
彼の未来を応援するために。


だから、あなたは今、売れていなくてもいい。
売れているふりをする必要もない。
ただ、あなたの可能性・将来性をあなたの芸に込めれば。

それならできるでしょう?




最後までお読み頂きありがとうございます。

僕のこれからの夢のひとつは、ホンモノの喰えるアーティストが増えていくことです。

素敵なアーティストさん、ぜひ素敵な芸を、広めてゆきましょう、素敵なんだからね。

 Matty


※引用ここまで※





この記事実は、
「今の僕」が書いたものじゃないんです

(画像も当時のブログから)


なんと、2013年3月30日のもの。
4年前、社会人1年目の終わり。


これを読んでくれたアーティストのあなたはびっくりするかもしれないけど、
一番驚いてるのは僕の方。


4年前と今の僕の中心は変わってなくて、
なんなら未来を予言するような — まるでマジックのように — 内容になっている。




アーティストは夢を描き続けよう、見続けよう。


例え非常識であっても。
業界に存在しない未来であっても。
今の自分にはできそうになくても。
仕事だけじゃなくて私生活も。
自分だけじゃなくて、遠くのどこかの誰かの幸せも。
今どんな状況であっても。
自信をなくしても。
アーティストを辞めようと思うことがあっても。
アートを捨てようと思う日々があっても。
アートが嫌になっちまうことがあっても。
他のアーティストみたいに活動ができなかったとしても。
自分には才能なんてないのかなとか落ち込んだとしても。
家賃を払えないことがあっても、
ガスが止まっても、電気が止まっても。
失恋しても、親や過去を憎んでも、
夢を描けなくなっても、何があっても。


アーティストが描く夢の大きさだけ、
新しい未来が生まれる。

今の現実に窮屈さを感じている、
あなたに似た誰かもまた居心地のよさを感じられる未来。


マジックアーティスト Matty